コーキングの重要性 コーキング打ち替えのご説明
こんにちは、愛知県で50年続く外壁塗装専門店こころペイントです。
今回はコーキングについてのご説明をさせていただきます。
コーキング(シーリング)はサイディングとサイディングの重なる部分、いわゆる目地となる部分に雨や風が侵入しないように入れ込むペースト状の充填剤のことです。
このコーキングは10年ほどでかなり劣化が進んでしまいます。
特に新築当初のコーキングは上からトップコート剤を塗布していないのでむき出しの状態になっています。
なのでその地域の環境によっては4年、5年ほどで亀裂が入り中に雨が浸透してしまうということも珍しくありません。
今からコーキング打ち替え工事の施工手順をご説明したいと思います。
①コーキング打ち替え前の劣化したコーキング
上記の写真を見て分かるようにかなり亀裂が入り中まで見えてしまっています。
実際に触ってみると、まるでプラスチックのように硬くなっています。
劣化のしていないコーキングはとても柔らかくゴムのようになっています。
そのため少々のサイディングのズレ、サイディングの動きにはゴムのように伸縮して雨風から家を守ってくれているのです。
②既存コーキング部分の撤去
目地部分の両サイドにカッターで切れ目を入れ手前に引っ張ります。
劣化のしていないコーキングは密着力も非常に高いため強く引っ張ってもなかなか撤去できません。
しかし劣化の激しいコーキングは硬く表面も粉のようになっているため密着力が低下し軽く引っ張るだけで簡単に取れてしまいます。
撤去作業では両端に削りのこりがないようにきれいに撤去します。
③養生
続いて両サイドのサイディングの端にマスキングテープをきれいに張り養生をします。
この作業を行うことでテープをはがした時にきれいなまっすぐのラインをを出すことができ、とてもきれいに仕上がります。
④ プライマー塗布
マスキングテープを量端に貼った後コーキング専用のプライマーを塗布します。
この作業は非常に重要な作業となります。
なぜならこのプライマーは接着剤のような役割をしてくれるからです。
プライマーを塗らずにコーキングを充填してしまうと密着力がないため1年も経たずにめくれてしまうことがあります。
⑤コーキング(シーリング材)の充填
プライマー塗布後、あまり乾かし過ぎてしまうと密着力が低下してしまうので、大体1時間から2時間ほど空け、シーリング材を充填します。
分厚くたっぷり充填します。コーキング感と呼ばれる道具を使って材料を入れ込んだ後、専用のヘラで余分な部分をきれいに削ぎ落とします。
この作業もとても重要です。
きれいに見せるためそぎ落としすぎでは厚みが足りず劣化を早めてしまいます。
なのでサイディングとサイディングのレベル(高さ)に合わせヘラでそぎ落とします。
この作業はサイディングの目地部分だけではなく、軒天井とサイディングのとり合い、破風板のジョイント部分、窓(サッシ)部分にもしっかりと充填します。
わかりやすくご説明すると雨漏れの不安要素になる箇所を美しくしっかりと埋めてあげることです。
もちろんこれは外壁に塗装する前に行う作業でコーキングを打ち終わった後は約1週間ほど期間を空けることが大事です。
なぜならコーキングは乾くのに何日もかかるため、1日2日開空けただけでは塗装した後にコーキング剤の乾燥工程で伸縮してしまい塗膜の表面が割れてしまうからです。
このコーキング打ち替え工事は外壁塗装の中でも1番2番を争うほど重要な工事です。
外壁塗装をお考えの時はまずコーキング部分の劣化をしっかりと見てみましょう。
拝読いただきありがとうございました。